のりぞーです
のりぞーも毎月積み立てを行なっているファンドの1つにセゾン投信があります。
そのセゾン投信の社長である中野晴啓さんが新しくiDeCoの本を出されたとの事で早速読んでみました。
今まで投資なんてやった事ないけどまずはiDeCoから始めてみようかなという人向けの本なので、すでに投資経験がある人には少し物足りない内容かとは思いますが、1冊目の投資本として最適な内容になっていると思います。
とはいえ、投資初心者ののりぞーにとっては、「へー!」と思う事や、「あぁ、やっぱりね」と思う事もたくさんあり、読み応えは十分でした。
Contents
本書の内容
さて内容です。本書はタイトルからすると、おそらくiDeCo本としてカテゴリされるのだと思うのですが、それほど確定拠出年金という制度について細々と書かれているわけではありません。
むしろ中野社長の投資に対する哲学がギッシリ詰め込まれており、
- なぜバランス型がいいのか、
- なぜ国際分散投資が必要なのか、
- 投資を始めるタイミングはなぜいつでも良いのか
といった事がわかりやすく書かれています。
タイトル自体はかなりキャッチーなものになっていて購買欲を掻き立てるためのものかとは思います。
本書においてはiDeCoで買うべきその7本を知る事が重要なのではなく、この投資哲学を知る事が重要だとのりぞーは考えており、iDeCoという切り口で書かれた草食投資哲学の入門書と捉えるべきでしょう。
第1章 やらないけない5つの理由
第1章では、現在の日本の経済状況や年金制度について述べられています。その上で、なぜiDeCoを始めなければならないのかについて中野社長の考えが述べられておりま。
第2章 50代からでも3000万円はつくれる
さて、ここからが本書のキモといっても良いでしょう。
複利効果による資産の増加についてであったり、バランス型で運用する事がなぜ良いのかであったり、具体的な数値を用いながら詳しく切れ込んでいます。
また、のりぞーは積立が終了する60歳で一括で受け取ったほうが良いのかと思っていたのですが、そこから70歳までの10年間さらに運用を延長できるという事が書かれており、これは初めて知ったことでした。出口戦略までちゃんと書いてあるのは嬉しいですね。
- 「60歳までに5,000万貯めなければいけない」という考えは今すぐ捨てろ!
- ゴールを設定せずに死ぬまで運用し続けろ!
などなど、読んでいくと中野節のオンパレードです。こういうのも楽しいですね。(のりぞーはゴール設定が必要だと思っているので、この部分は意見は違うのですが)
第3章 iDeCоで成功する絶対法則
この章は具体的にどの証券会社で選ぶべきかという話から始まり、どんな商品を選ぶべきかという話までその考え方が詰まっております。
ここでも中野節は炸裂!
- SBI証券は商品が多すぎる
- 選ぶべきはバランス型か株式アクティブ
- 運用成績は確認するな
いきなりSBIをディスっています笑確かに60本あっても選べませんよね。。
因みにこの章の中で話していることはちょっと気になってます。前勤めていた会社で積み立てていた年金どうなってんだっけ?これちゃんと調べる必要ありますね。。。
第4章 iDeCоはこの投資信託の中から1本を運用しなさい
本書のメインの章になりますこの4章。何を買ったら良いのかの前に、何を買ってはいけないのかという視点で絞り込んで行きます。
いわゆる均等型バランスファンドをディスったり、ターゲットイヤーファンド、コモディティなど買う必要がないとバッサリです。
日本株式、先進国株式、日本債権、先進国債権、新興国株式、新興国債権、国内REIT、海外REITに均等に配分する8資産均等型バランスファンドは日本でも大人気だと思うのですが、これも意味がないと展開。
でも7本のうちの一本に入ってるんだよなぁ。この辺の矛盾はなんなんだろう。ぶっちゃけ選ぶものがなかったって事なのか。。。
第5章 誰が、どう使うのが一番よいのか
今50歳で何も積立等実施してこなかった人に対してのアドバイス、主婦に対してのアドバイス(ここはかなり現実的なアドバイスですが笑)なども書いてくれています。
早くとにかく初めて30年積立なさい!とのみ書いてある本ではなく、こういったミドルエイジの方向けにも書いてくれているのがいいですね。
第6章 きんゆう女子。の疑問に積立王子が答える iDeCоのなぜなにQ&A
最終章は「きんゆう女子」の代表鈴木万梨子さんの質問に答えるという形で展開されています。積立王子ってやっぱりしっくりこないけど笑
ここでは「銀行口座にお金がなかったら」や「証券会社が潰れたら?」といった素朴な疑問に答えています。ユーザ目線に立った良い記事ですね。できれば鈴木さんとの対談形式にしていただければもっと読みやすいものになったのでは?とおもいます。
まとめ
最初にも述べましたが、iDeCo7本を教えてもらう本ではありません。これから投資を始める人、投資を始めたばかりの人向けに投資信託での投資哲学を学ぶ本です。この7本が正解かと言われるとわかりません。自分のところのファンドが7本中2本入ってますし笑
iDeCoの制度をネットで軽くみて理解した後に読むと、さらに理解が深まるのではないかと思います。
のりぞー
[…] […]