のりぞーです
世の中の景気や個人の懐事情はさておき、最近はどこの会社も人手不足でして、就職や転職については引き続き売り手市場が続いていると言った状況だと思ってます。その中で各転職サイトや企業の広告というのがキラキラしたものが多いのが何と無く気になっています。
- 上昇志向のやる気に満ち溢れた人に向けたやりがいのアピール
- 仕事が出来る人に向けた一流企業の重要ポスト
- 1,000万以上のハイクラス求人
などなどです。勿論本当にやりたいことがあって、上昇志向もあって、仕事もできて(ここが重要)、仕事のためなら努力を惜しまず、1,000万以上のポストが希望で・・・という人は居ないことは無いと思いますが、こう言った人達は世の中に一体どのくらい居るのでしょうか？
のりぞーは現在社内で新卒や中途の面接官をやってたりするのですが、本当の意味でこの人物をどうしても採用したい！！と思える人材は正直10人に1人居るか居ないかで、殆どは「学生だとこんなもんか・・・」、「まぁ、平均よりはいいかな」と言った具合です。
キラキラしたものを打ち出さないと魅力的に映らないというのはあるのかも知れませんが、実際にそんな人物は稀だということです。二八の法則では無いですが、おそらく企業というのは２割のハイパフォーマーと８割の「普通の人」で成り立っており、それを前提に考えると、転職・就職者の多くは
- 今と同じ仕事量と仕事内容で少しでも労働環境をよくしたい
- 少しでいいから給料を上げたい
- 家族との時間を大事にしたいので、残業が少ないところが良い
- 新しいことを何でもいいからちょっとやってみたい
と言った事がきっかけのいわゆる普通のサラリーマンなのでは無いかと思っています。キラキラしてなくていいから、こういう方達にちゃんと働く場所を提供できる様な転職・就職サイトがあってもいいのでは無いかなと考えて居たりするわけなのです。
投資の世界も一緒で、株関係の雑誌や本をみるとキラ星のごとく億万長者になった成功体験が書かれて居たり、これから伸びる企業・株の特集が組まれていたりします。一方地味なインデックス投資などは殆ど記事になりません。そして誰もが羨む成功体験については、これら一等星をつかめる人というのは一握りであって、多くの投資家はことごとく撃ち返されるのが関の山です。
普通の人が普通に安心して資産運用できる投資を上記転職になぞらえていうと、
- これまでの生活スタイルを変えずに始められ、
- 少しでもいいから預金よりリターンを多くでき、
- チャートとのにらめっこから卒業して家族との時間を大事にでき、
- 今までとは違うことを少額からできる投資
だと考えています。これに当てはまるものといえばインデックス投資がやはり最適解です。
勿論、今日の100万円が明日の1億円になっていればそれ一番嬉しいのですが、現実はそうは甘くありません。普通の人にとっては本業や家庭に影響が出ない様にする投資こそが結果として一番幸せであり、長期投資を前提に着実な資産運用をして行く事こそ人生を謳歌する重要なポイントだと考えています。
普通の人が普通に資産運用を実施し、投資の世界に足を踏み入れる第一歩としてインデックス投資をもっと世の中に広められる様な環境整備や各種取り組み、情報発信をもっともっと実践される世の中になって欲しいなと思います。
のりぞー
コメントを残す