のりぞーです。
少し前の話になりますが、のりぞーも契約しているインベスターズトラストのエボリューションにEvolution PlusとEvolution Selectとという新商品が追加されました。
こちらを今回は見て行きたいと思います。
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インベスターズトラスト エボリューション(Investors Trust Evolution)とは
そもそもエボリューションについても振り返ってみようと思います。のりぞーも毎月拠出しているいわゆる海外オフショアファンドで、長期投資を前提としているため、その契約期間内は拠出し続ける必要はありますが、日本にはない様々なオプションやロイヤリティがあり、なかなか面白い商品だと思っています。
また、香港でのオフショア投資をしたいと思っている方がいらっしゃる場合、日本人受け入れをしている数少ない投資会社の一つです。
とはいえ、海外ファンド契約ということで情報がない中で契約する必要がないため、事前の情報収拾不足や悪徳仲介業者で契約させられたなどトラブルも聞きます。そのあたりを少しまとめた記事を書いてますので、参考になさってください。
私も長期積み立てを契約してしまった事に関しては、非常に後悔をしております。保険性商品という事で、生命保険に近い商品になるのですが、一回契約すると少なくとも10年以上は拠出をし続けないとトントンで戻ってきませんので、長期契約は慎重になさった方が良いと思います。
(それでも満期+数年かけないと掛け金が戻ってこない日本の生命保険よりはましです。)
各商品の比較
さて、そのEvolutionの各商品を比較して行きます。以下表はインベスターズトラスト社のWebサイトから一部表現を変更したものになします。内容自体は変えていません。
ポイントは最低拠出金、各種手数料、ボーナス、契約期間、解約手数料でしょうか。
一つずつ見て行きましょう。
最低拠出金はプラス・セレクトは非常に高い!
はい、表を見てもらえればわかる通り、ノーマルのエボリューションは最低拠出金1,200ドル/年です。つまり「月100ドル(約1万円強)からできますよ!」という良心的ですね。
それと比較し、プラス・セレクトは12,000ドル/年からとなっています。月々1,000ドルという事になりますので、かなり金額的には大きいですね。インベスターズトラスト社という企業を信頼してこの金額を預けて大丈夫!という覚悟がないとなかなか出来ない金額ですよね。
なかなか日本に住んでいる一般リーマンには厳しい前提条件であることは間違い無いです。
各種手数料はノーマルに比べてべらぼうに安い!!だけど・・・
これはもうプラス・セレクトの圧勝です。香港オフショア投資の何が不満かというとこの手数料の高さです。通常のEvolutionであれば年間手数料は約3.5%くらいになります。さらにここからIFAによっては手数料を加算するところもあるようで、非常に多額の手数料を取られます。(のりぞーのIFAはこの手数料は取りませんので良心的ではあります)
年間拠出額が大きいので、月々10ドルのプラン手数料はゴミみたいなものですし、そうするとほぼストラクチャー手数料と呼ばれているものしかかかってきません。
そうすると手数料はこうなります。
- エボリューション:約3.5%/年(11年目以降は1.8%)
- エボリューションプラス:1.92%
- エボリューションセレクト:約1.7〜2.5%(6年目以降は1.5%)
拠出額が多いですから、このくらいの手数料でもということなのでしょう。
ただし、エボリューションには無い「カード手数料」というのが3.5%も取られます。エボリューションの良かった所はカードで支払うことができ、さらにその手数料も無料でした。これは大きなマイナス。となると口座引き落とし一択になりますね。海外口座を持たれており、さらにそこにそれなりのまとまった金額が入っている方というのが前提になりそうです。
各種ボーナスが無い!!
これはちょっと衝撃です。エボリューションは非常に面白い商品で、日本の商品ではこういうことはないと思うのですが、大きく分けて2つのボーナス特典があります。
- 追加配分
- ロイヤルティボーナス
これは何かというと、追加配分は拠出金に対して数%インベスターズトラスト側から追加してくれるというものです。例えば、のりぞーは月600ドル拠出しているわけなのですが、4%分の24ドルプレゼントされて、624ドル分のファンドを購入することができます。
対して、ロイヤルティボーナスは継続ボーナスみたいなもんです。10年経つとそれまでの拠出金合計の7.5%受け取ることができますその後も5年ごとに5%貰えるので、大体25年続けるとこのボーナスで管理手数料分は全て賄えるという計算になります(利率など無視しています)。
これが長期で続ける場合の最大の恩恵であったわけなのですが、これの記載がありません。ということはおそらくボーナス制度はありません。これは大きなインパクトになると思います。
契約期間の規定なし
エボリューションは契約期間を5年・10年・15年・20年・25年と選択できるわけなのですが、プラス・セレクトには記載がありません。ニュースリリースを見ると「non-contractual savings solutions」とあり、期間非契約商品という意味なのだと思います。
とはいえ後述する契約手数料があることから、実質の契約期間はプラスは1年、セレクトは5年になるのだと思います。この流動性を重視したプランだからこそボーナス制度を無くしたのかもしれません。
解約手数料はプラス・セレクトの圧勝
インベスターズトラストエボリューションの問題点として解約手数料の高さが挙げられます。
25年プランで契約している場合でも16年目以降は解約手数料がゼロになりますが、それまでは解約手数料がかかりますし、それを加味すると最低10年は拠出を続けないとプラスにならない可能性が高いという話を昔しました。
したがってこちらの記事で25年という長期契約をするのではなく、5年・10年・15年という契約をオススメする話をしました。
しかし、この解約がかなりフレキシブルに設定されています。プラスの場合は2年目以降の解約手数料ゼロ、セレクトも6年目以降の解約手数料はゼロになります。
まとめ
エボリューションにエボリューションプラスとセレクトという2商品が追加されたとのことで見てきました。どちらも契約の期間を定めないということで、(実質の契約期間はあるものの)フレキシブルな動きができるという印象ですが、各種ボーナス年間最低拠出額が12,000ドルというのが1番のハードルですね。
また、追加配分やロイヤルティボーナスがないということで正直中途半端な印象は否めません。これで追加配分やロイヤルティボーナスがあるのであれば、非常に強力なソリューションになると思うのですが・・・。
海外にお住いの方はともかく、日本人で日本に住んでいる方であれば普通のエボリューション一択だと思います。
海外オフショア投資は手数料の高さがネックになりますので、「自分でポートフォリオ組んで投資信託ベースに長期投資を実施する」というスタイルで投資ができる方は日本の制度をまずは考えた方が良いというのは変わりませんし、香港の商品は非常に面白い商品ではあるのですが、情報面でリスクがあるということは理解した上で判断をするようにしてください。
のりぞー
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