のりぞーです
ブログを開始してからちょくちょくインベスターズトラスト関連の質問を受けます。その中でお話をお伺いすると多くの人が25年プランで契約しているということが分かりました。今日はそんなお話。
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インベスターズトラストエボリューションとは
インベスターズトラストは日本人が香港において海外オフショア投資ができる数少ない企業の一つです。恐らくこれから香港でのオフショア投資を実施しようとしている方であれば、実質こちら一択になると思われます。
そんなインベスターズトラスト社の商品の中でも人気があるのがエボリューションという商品
のりぞーもこのエボリューションを25年プランで契約しております。
その他にも元本確保型商品であるS&P500なんかも人気であると聞いてます。
相談されるトラブルについて
のりぞーのWebサイトはこのインベスターズトラストの運用について赤裸々に公開していることもあって、多くの方から質問をいただきます。その多くは、「早期に解約したい」というものです。その原因をお聞きすると大体が
- 何も考えずに契約してしまってWebサイトを見ると怪しい記事が多いので解約したい
- 日本の紹介者から言われるがままに契約してしまった
- 自分がどこのIFAと契約しているかすらわからない
- IFAや紹介者と連絡が取れない
などなどです。で、ほとんどの方が25年プランで契約されており、早期に解約しづらい状態になっています。
これはインベスターズトラスト社だけではなく日本の保険会社も含めてですが、満期まで契約してさらに保険料(拠出金)を支払う事を前提に商品設計されています。日本の貯蓄型の生命保険も満期前に解約すると返戻金は拠出額よりも低い金額しか帰ってきませんよね?
全く同じです。ただ、インベスターズトラストの場合、返戻金がかなり低く設定されてしまっているので、25年プランであれば途中解約する場合、少なくとも10年拠出し続けてから解約しないと見合ったリターンが返ってきません。
ただ、この辺りの手数料体系ですとか解約手数料の事などすべてパンフレットに記載されています(しかも日本語)。一部年間管理費用は記載が曖昧で先日もブログに書いたばかりで、ここはかなり不満ですが。
手数料自体はめちゃ高いなぁとは思いますが、決して騙されているわけではありません。
しかしながらよくわからないまま25年の長期契約してしまって、解約手数料が高くて解約しようにもできない状態が続く人が多いのはなぜでしょうか。
トラブルの多くは紹介者の説明にあり
紹介者が25年プランをオススメする理由は?
恐らく自力でこの商品にたどり着いて、自分で直接申し込む方というのはほぼゼロに近いと思います。多くの方は日本で知人がやっていて、紹介を受けて始めるという感じなのでしょう。
この紹介者には紹介料が支払われる仕組みになっているようです。そしてその紹介料は長期プランの方が高く設定されているとも聞きます。
契約する側も香港の聞いた事もない会社に投資をするわけなので、本当に大丈夫か?と思いながら契約に望むわけですね。そうするとこんな事を言ってくることが多いようです。
「とりあえず5年くらい拠出して後は20年間塩漬けにしておいても25年後3-4倍になってますよ」
そう言われたらどうでしょうか。
「あぁ、そういうやり方もあるんだ。25年拠出し続ける必要ないならやっても良いか・・・」と思ってしまう方もいらっしゃるのではないかと思います。ここがまず大きなトラブルの原因なんです。
こういう事をいう紹介者はまず信用してはいけません。
その契約ちょっと待って!エボリューションには様々なプランがあるよ!
そうなんです。契約時や商品説明時にちゃんと説明受ける方どのくらいいたか疑問ではありますが、インベスターズトラストエボリューションには様々なプランがあります。
特に投資期間ですが、25年だけではなく、5年、10年、15年、20年、25年プランがあり、さらにいずれも投資期間を終えた後であっても拠出はできませんが、運用は続けることができるのです。
え!?っと思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
つまり25年プランで5年拠出して20年間塩漬けにするのも、5年プランで契約して5年後20年間預けっぱなしにしておくのも全く一緒です。しかも5年プランで契約した場合はいつでも解約できるので、解約手数料に悩まされる心配もありません。
長期投資はしたいけど、続くかどうかわからない。しかも海外のファンドで心配だ。という事であれば、まずは契約可能な最低期間で契約すれば良いじゃないですか。
5年じゃちょっと短いなぁと思われる方は10年・15年プランを選択する事もできますし、資金が豊富にある方であれば、最低拠出金額は高額になりますが、手数料や解約手数料が安く設定されたエボリューションプラスという商品やエボリューションセレクトという商品もあります。
オフショアだけではなく日本の制度も利用しよう!
まずもってオフショア投資だけを実施するというのはやっぱりリスクが高すぎると思います。正直少額($300以下)を毎月オフショア投資のみにに拠出し続けるのであれば、まずはiDecoやつみたてNISAで長期運用を目指す方がよっぽど良いです。
一般社会人であれば、iDecoとつみたてNISAを合わせて月々56,000円ほどの投資枠が確保され、iDecoは60歳まで、つみたてNISAは20年間非課税運用ができるのでぶっちゃけ海外オフショア投資のみを実施するよりも魅力的です。
なぜなら海外オフショア投資も非課税がウリですが、あくまで香港での話であって、資金を日本に持ってきた際には課税されます。しかも総合課税の可能性すらあります。
(分離課税か総合課税かは紹介者に確認したのですが、まだ日本の法整備が追いついていないので、税務署や税理士の見解によっても意見が分かれるとのことでした。)
それを考えると今や日本の投資信託は低コストで世界に分散投資が可能ですし、まずはこちらで運用。さらに余剰資金ができた場合に、少しでも節税効果を得る為に(スイッチングなども非課税ですので)海外オフショアを考えるということが素直な選択肢ではないでしょうか。
のりぞーの事は反面教師に!
かくいうのりぞーも最初の投資はこの香港でのオフショア投資でした。そしてやっぱりあまり正しい知識もないまま始めた事もあり、特に25年での契約は今でも失敗したなぁと思っています。
ただ、こういう私の間違った経験も含めてこのブログでお話しさせていただいています。
海外への投資が間違っているわけではありませんし、別に否定はしていません。お金目当てに情報を持っていない人に近づいて無理に契約させてしまうような輩がいるのも事実だと思います。
是非これを反面教師にして健全な投資ライフを送っていただきたいと思います。
のりぞー
のりぞーさま
はじめまして。
コメント失礼させて頂きます。
ブログ拝見させて頂きました。ある商品を強く推奨するブログとは違い、ご自身の経験を通して中立的な立場でアドバイスされるのりぞーさんに好感が持てましたので、思い切って質問させて頂きました。
当方、51才の夫婦ですが、当面使う予定のない
1000万円の運用先を検討しております。
先日、500万円の運用として、PGF生命の米ドル建終身保険neoを三菱銀行で勧められました。結局、被保険者を二人に分け、昨日夫の分の契約を終えました。決め手は将来受け取る返戻金が分かっている安心感と 6年目で実際に受け取る返戻金がドルベースで100%を超えるということです。
被保険者が介護2状態で掛け金のおよそ2倍の保険金が受け取れます。
ただ、保険と運用は分けなさいとよく言われることから、残りの私の契約に躊躇しているところ、インベスターズトラストからこちらのブログに辿り着きました。
積み立て投資なら、iDeCoやNISAがありますが、一時払いの運用先として調べているうちに、情報が混乱して決められなくなってしまいました。
主人はお金なら興味がなく、相談出来ません。
自分の資産は自分で守るしかないのですが、
アドバイス頂けないでしょうか?
不躾に申し訳ありませんが、宜しくお願い致します。
>鈴木様
もう契約されたとのことなので、ここは言っても仕方ない部分ではありますが、個人的には一括投資の外貨商品は正直オススメしません。
為替の変動というのはプロでも読むことは困難ですし、ましてや5年後10年後どうなっているかなど分かりませんので、かなりギャンブル性は高くなるかとおもいます。
積立で投資される場合はある程度の期間があれば為替は無視できると過去実績からも証明されておりますので、外貨商品は積立で購入される方が良いかと存じます。
さて、オススメと言われるとなかなか困ってしまうのですが、少なくともインベスターズトラストの一括投資の商品は上記の理由+手数料の高さからあまりオススメしません。
私がもし500万円があるということであれば、何らかのインデックスファンドを3年-5年ほどかけて500万円を切り崩しながら投資を毎月実施すると思います。
これであれば為替と株価の変動もある程度リスクヘッジできますので、10-15年後くらいにはそれなりのリターンが期待出来るのではないかと。
ただ、個人的な意見なのでこれが正しいということは言えないのですが、参考になれば。
初めまして!
インベスターズトラスト、IFAはJAFを仲介業者を通して契約しようと思っています。
こもブログを見て今30歳ですが25年契約よりは5年又は10年で契約して、あとは預けっぱなしにして合計25〜30年経った時に引き出して使う方が複利も効いて25年契約した事と同じ金額になるという解釈で宜しいでしょうか?
また、この考えで契約するのはどう思われますか?
Sakuraさん
コメントありがとうございます。
これはあくまで私の私見ですが、インベスターズトラストでの運用はその契約条項など見ても
途中での解約や拠出金変更・停止、一部取り崩しなど当初の契約に対してネガティブな変更をした場合の
ペナルティが非常に大きいと思います。
もちろん25年し続けられる保証があるのであれば25年での契約に何ら問題ないと思いますが、
無理のない範囲で拠出された方が良いかと思ってます。
5年はロイヤリティボーナスもないし、あまり旨味がないので、最低10年をベースにどこまでご自分の拠出が許容できるかで考えられても良いかと思います。
日本にも良い制度が沢山ありますので、そちらも並行してご利用を検討さなっても良いのではないかと思います。
ちなみにベースとなる拠出金の額が違いますので、10年契約25年塩漬けと25年拠出では当然同じ金額にはなりません。
今後とも、よろしくお願いいたします。
はじめまして。
こちらの記事をもっと早く読んでおけば良かったです!
貴重な情報をありがとうございます!
私はすでに25年でインベスターズトラストを契約しております。
無理のない範囲ではありますが、初期期間を終えたのち、一部解約で現在のお金を出金し、
解約はせず減額しようと思っています。
減額によるペナルティも理解しているつもりです。リスクや精神面を考え、拠出最低額に変更しようと
思っています。
初期期間後の一部解約ですが、1200$以外は全額戻せるとの理解であっておりますでしょうか?
また年間管理手数料(契約時の金額で計算)が資金を超えた場合は、請求がくるという形でしょうか??
もしご存じでしたらご教示いただければと存じます。
よろしくお願いいたします。
>たける様
コメントありがとうございます。また返信が遅れて申し訳ございません。
私の理解では、最低維持残高(初期口座期間積立額+$1,200)を超える部分については一部取り崩しが可能です。
ですので、$1,200を超える部分は全額戻せるわけではない認識です。
詳しくはIFAに確認いただければと存じます。