奄美大島に来て感じたこと

のりぞーです

ゴールデンウイークを利用して奄美大島に来て居ます。奄美大島で感じたことを少し書きたいと思います。

なぜ奄美にしたのか

なぜ奄美大島?という方もいらっしゃるかもしれませんが、のりぞーも本当は最初は沖縄に行く予定だったんすよ。

マイルでの特典航空券発売に合わせて沖縄の航空券を予約、人生初の沖縄に胸躍らせて居たのですが、、、

このニュースです。

沖縄県ではしか流行

行くかどうするかかなり迷ったんですが、0歳児が一緒だと言うことで流石に感染でもしたら親として責任取れないと行き先を急遽変更。

マイルで空いていた奄美大島に変更したわけなんです。

思ったのと全然違う奄美大島

奄美大島に決める時点で、正直事前知識はありません。元ちとせの故郷だよね、とか奄美は民謡が有名だよねーとか、そのくらいの知識です。

なので、

「沖縄と近いし、海も綺麗で隠れ家リゾート的なとこなんじゃね?」

と勝手に思っていました。が、空港でレンタカーを借りてしばらく走らせるとなんとなく奄美大島というところがわかって来ました。

「あぁ、これ過疎化した田舎の島だわ。。。」

関東でいうとなんだろう、東千葉の海岸線を走っているような、伊豆半島の海岸線(町と町の間の何もないところを)を走っているようなそんなイメージ。

観光客が見当たらない

今や日本中どこに行っても外国人観光客を見ない日はありませんよね。それほど日本には今インバウンドのビジネスが盛んなわけなのですが、少なくともこの2日間、外国人観光客は1人も見ていません。

外国人どころか日本人すらほとんど見かけません。

のりぞーがお世話になっているホテルは空港からほど近いホテル名に「リゾート」と名前がついている小さなホテルです。

でも申し訳ないのですがリゾート感はゼロです。外国人が好きそうなプールバーもなければ、テラスもありません。お洒落なレストランもなければ部屋もあまりに普通すぎます。

しかしトリップアドバイザーや楽天トラベルで調べると、奄美大島でトップ5に入るホテルなのです。これが現状です。

人口も今は6万人程度。沖縄とは比べ物になりませんし、正直「沖縄じゃなくて奄美大島に来る理由」が見つかりません。

でも魅力は沢山あります!!

さて、ここまでくると何も無いただの島にしか思えないのですが、実は魅力は沢山あります!

島全体にあるマングローブの森

いや、これすごいんですよ。

日本にいるとは思えないほどのジャングルっぷり。これだけでも人を誘致するだけの魅力があると思います。ジャングルクルーズしてもよし、探検してもよし。

すごくやりようによっては誘致できる観光資源と思いますね!!

奄美の黒糖焼酎の酒蔵が沢山

最近日本酒や焼酎が外国人に人気です。これを有効活用しない手はありません。もっと宣伝して誘致すべき観光資源だと思います。

海はやっぱり綺麗!

のりぞーの滞在した日程はずっと雨だったのでブルーの海は見られなかったのですが、ある旅サイトから拾ってきた写真がこれ。

出展:SOROASIBI NET

やっぱりすごいんですよ。

料理がマジうまい

こじんまりしたリゾートじゃないホテルの料理って正直期待出来ないじゃないですか。これがね、めっちゃうまい。いい意味で期待はすごく裏切られました。

そのほかのレストランもどこもうまい!そして安い。

地元の食材を使ったお料理(特にお野菜が本当に美味しいです)はもっとアピールできるポイントかと思います。

人々のホスピタリティ半端ない

宿泊したホテルの従業員の方々全員が本当に親切。穏やかだしなんでも相談に乗ってくれるし、いい意味で心地よい距離感だし。

宿の女将(と思しき方)が毎朝お客様一人一人に声をかけられてる姿は今まで見たことがない光景でした。

こんな素晴らしいホテルなのにその内外観は残念でならない。

やらなければならないことは沢山!でも伸び代は十分!!

こんなに魅力的な島なのに観光から取り残されてしまっているのが残念極まりない。

この島が観光立島になるためには課題は山積しています。

  • docomoは通じるけどsoftbankの電波弱い
  • 島に来ても移動する公共交通手段がほぼない
  • 島への航空便が少なく、気軽に遊びにこれない
  • 真のリゾートホテルが1件しかない(リゾートと名がつくホテルは沢山ある)
  • マングローブの森を活かしていない
  • 酒蔵も同様
  • 鶏飯に続く地元ならではの食メニューの開発
  • 複合商業施設などお土産を買う場所が存在しない

まずはインフラが弱すぎます。特に足がないのは致命的。全土にバスは通ってるみたいですが、この2日間で2台しかすれ違っていません。。。

日本人ならレンタカーでと言えるのでしょうが、海外の旅行客には非常につらいと思われます。

次にもっとリゾート感のあるホテルを誘致・建設を進めるべきでしょう。もちろん勝手だと言うことはわかっていますが、写真見て来て、実物みてがっかりすること請け合いです。

島唯一と言って良いリゾートホテルNest at Amami beach Villas。こんなホテルをもっと増やせれば。。。

出展:じゃらん

こんなにホスピタリティ溢れていて、さらに食事も美味しいのに勿体無いなぁと言うのが正直な感想なのです。

食べ物や自然、酒蔵などもっと観光資源を前面に打ち出すべきでしょう。大島紬の体験なども海外の人にはウケそうですね。

最後ですが、いくら魅力的なホテルや観光スポットがあっても、現地に来てもらわない限り観光客は増えません。現時点ではJALが中心で+バニラ・エアといったところですが、それでも便数も限られておりなかなか行こうと思っても行けないのが実情です。

むしろ東京や大阪の観光客を呼び込むのではなく、近場の福岡や沖縄からのLCCを何とか頑張って飛ばして近くの離島的な位置付けでと言うのはできないのでしょうか?福岡は今では外国人にも人気の年ですし、1-2日だけでも奄美でゆっくり過ごすと言うプランはできなくはない気がします。

また、沖縄に来た観光客が日帰りや1泊だけ「日本最後の秘境」に行ってネイチャーエクスペリエンスをすると言う事を提供すれば違った魅力を訴求できるかもしれません。

なかなか違う県と観光タイアップするのは難しいかもしれませんが、奄美だけに来てもらうまでの魅力を創出するまでの間は1dayトリップか1泊2日でも良いのでそんな形で来てもらうのはどうでしょうか?

世界遺産への登録がトリガーとなるか

奄美大島は今世界遺産への登録を目指しているそうです。世界遺産登録のインパクトは観光業にとってみれば大きく、大きな転換点になる可能性はあります。

沖縄とは一味違うスローな奄美の魅力をうまく伝えて観光客を呼び込めれば・・・それには島全体での努力もさることながら、予算を取ってくる政治家の力も必要かもしれません。

また、若者やリタイヤ組などの移民を受け入れることによる地方創生のさらなる活性化も必要でしょう。

奄美市は2016年3月に奄美大島総合戦略を発表していますが、まだまだ道半ばといったところかと思います。

是非ともこれを達成し、魅力ある奄美に転換してほしいと思います。

のりぞー

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