のりぞーです
インデックス投資をやっていると「リスク許容度」という言葉が出てきます。このリスク許容度は自分の資産に関してどのくらいの損失なら耐えられるかを表すものですが、ちょっとモヤモヤっとしませんか。
今日はそんな話です。
Contents
リスク許容度のモヤモヤ感
先ほども言った通り、「リスク許容度」という言葉がインデックス投資を勉強すると出てきます。端的にいうと「自分がどのくらいの損失まで耐えられるか」のリスク耐性のことをいうことが多いと思いますが、果たしてどのくらいが適正で、どう設定すればいいのかがわからないというところにモヤモヤ感が出てくるのではないかと思います。
上記リンクでもご説明しているように、このリスク許容度をコントロールするために債券と株式のアロケーションで語られる事が多いと思います。
さてそれではどうやってこれを決めればいいのでしょうか。
まずは金額ベースで考える
パーセントベースで考えると、わかりづらい
リスク許容度を語られる時多くは「%ベース」で書かれていることが多いです。まずこれでモヤモヤの第一原因じゃないかと思ってます。
何%まで下がっても大丈夫か。
と言われても、「その時の状況によるでしょうよ」というのが答えなのです。
資産10万円の時の50%と資産1,000万円の時の50%は全く違うということです。
現在の総リスク資産の金額と損失額の許容を考える
考え方はこうです。現在の総リスク資産は幾らかを考え、そのうち幾ら減ったら嫌かというのを直感的に考えてみましょう。
と言った感じです。もうこれは直感です。そして今この瞬間の感覚で構わないと思います。
統計学上95%の割合で株式のリターンは-45%〜+55%位に収まると言われています。リーマン・ショックのような未曾有の損失はともかく、可能性としては大体最大でも-45%と考えておいても良さそうです。
これでいうとケース1の場合は、全額株式投資で問題なさそうです。
ケース2の場合も少し足は出るものの、全額株式投資で問題ないと言えます。
ただし、ケース3の場合は最大2,250万損失する可能性があるので、リスクを取りすぎですね。1,000万に抑えるためには、株式比率を45%程度に抑えた方が良いと思います。
損失のリカバリーにかかる時間を加味する
もう一つの軸が残存期間です。多くのインデックス投資家は一般サラリーマンが多いと思うので、自分の定年までの期間=能動的に資産を増やせる期間だと考えられます。
定年した後についてはもちろん資産運用は続けるべきですが、切り崩しも考えなければなりません。定年までの期間においてきっちりリカバリ可能な金額なのかという考えがわかりやすいと思います。
株式の期待リターンが6%程度とすると、仮に1,000万の資産が300万減った場合、その損失の300万を戻すのには理論上約6年の歳月がかかります。
(もちろん更に減る可能性もあるでしょうし、急回復してもっと短い期間でリカバる可能性もありますが)
この6年が許容できる状況かどうかを検討に含めて考えてみましょう。
先ほど1,000万で300万減るのはキツイなぁと仮に思っていたとしても、その方が30歳前半であれば、時間的余裕はまだまだたっぷりあるので、もう少しリスクをとってもいいかもしれません。逆に現在55歳(定年を60歳とした場合)だった場合は、リカバリが出来ない可能性もあるということを認識しておいた方が良いと思います。
のりぞーは現在のリスク資産が約800万程度です。これを全額株式にて運用していますが、これの理由は自分がまだ41歳であるという事に他なりません。定年まで残り約20年の期間があるので、仮に半分になったとしても、十分取り戻せると考えています。
リスク許容度に決まりはないが投資開始当初は考える必要なし
リスク許容度は自分の感覚なので、決まりはないのですが、コツコツ長期投資を実践するのであれば、私は債券を初めから購入する必要はそれほどないと思ってます。債券自体の運用は非常に難しい上に、現状の国内債券は低金利を受けた価格になっているため、今後の金利上昇を考えると価格は下がって行くことが予想されるからです。
また、毎月コツコツであれば最初の数年はそれほどトータルの金額も多くならないので、保守的になりすぎるよりも長い投資期間を考え、株式一本で良いと思います。
これは「なぜ積み立てNISA採用の銘柄はすべて株式なのか」という事からも自ずとわかることかと思います。
最初の数年〜十数年間はまずは株式で運用していき、まとまった金額になった時に改めてリスク許容度を考えるというやり方でも問題ないかなと思いますよ。
のりぞー
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