のりぞーです。
セゾン投信が、『フィデューシャリー宣言への取り組み状況を評価するための成果指標(KPI)の公開』と題したニュースリリースを出しています。
のりぞーはセゾン投信のこの理念に共感を受けこのファンドを積立投資しているわけですが、実際の取組を具体的な形に表して欲しいとずっと思ってましたので、今回のこの発表は本当に素晴らしいと感動しています。
KPIはビジネスマンなら皆さんご存知だと思うのですが、Key Performance Indicatorのそれぞれの頭文字をとったビジネス用語で、目標達成のためにマネジメントすべき指標の事を言い、日本語では重要業績指標と訳されます。(ぶっちゃけKPIで全て通じるので、日本語訳自体はもう死語ですが。。。)
ただ、今回の発表に関し少し申し上げさせていただくとすれば、以下3点が気になりました。
- 数が多すぎ
- 結果指標と先行指標がごちゃ混ぜ
- 目標値・閾値も一緒に発表していただきたかった
セゾン投信は50人足らずの会社です。その50人に対し、KPI35個は明らかに多いと思います。KPIはただ眺めていても改善されるわけではなく、KPIに責任者や責任部門を決め、その責任者が数字を上げるために施策検討をし、実践することが重要です。現状の発表されているこのKPIは必要そうな項目を列挙しましたという状況に過ぎず、おそらく責任者も決めてないのではないでしょうか。
また、発表されている指標のレベル感がかなりバラバラです。結果や達成(Goal)を測る指標なのか、活動や施策の進捗を測る施策なのかがはっきりしていません。因みに前者の事をビジネスではKGI(Key Goal Indicator)と呼ぶこともあります。
KGIとKPI、これらの因果関係を整理し、必要な指標だけに絞ればもっと良いマネジメントができるのではないかと思います。
とはいえ、このような取組は他の企業でも積極的にやって欲しいと思いますし、情報公開をこのように進める事は、情報強者が弱者にトンデモ商品を売りつけてきた日本の投資信託業界を変える良いきっかけになるのではないかと思います。
中野社長!これからも応援しています!!特に『信託報酬等の引き下げ実績』のKPIあたり(笑)
のりぞー
[…] セゾン投信がフィデューシャリー宣言に対するKPIを発表http://asset-management53… […]